世界の音楽史を知る本
おすすめの本
5冊
決定版 はじめての音楽史
編集部の評価:91/100
久保田慶一ほか/音楽之友社
西洋音楽と日本音楽の基本的な流れを、授業の予習や復習として整理したい人。
内容・選ぶ前の確認
古代ギリシアから日本の現代音楽までを扱う概説書。音楽と社会・職業・記譜法などのコラムもあり、曲名や年代に加えて音楽を支える仕組みを考えられる。
選ぶ前に確認:西洋と日本の音楽を中心とした構成。各地域の音楽やポピュラー音楽の歴史を一冊で網羅する本ではない。
評価の理由:西洋と日本の音楽史を授業の予習・復習に使える。ポピュラー音楽の網羅性は低い。
出版社の紹介人生が楽しくなる 西洋音楽史入門
編集部の評価:90/100
山﨑圭一/PHP研究所
クラシックを聴くときに、作曲家が生きた時代の歴史も一緒に知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
古代から戦後まで、歴史の出来事と作曲家・作品を並べて読み進める。紹介曲の動画へ進むQRコードがあり、説明と実際の音を結びつけられる。
選ぶ前に確認:政治史にもページを割いている。作品の技法や戦後の現代音楽を詳しく学びたい人には物足りない。
評価の理由:歴史と曲を結びつけて聴ける。現代音楽の詳しい解説は別の本で補いたい。
出版社の紹介ものがたり日本音楽史
編集部の評価:90/100
徳丸吉彦/岩波書店
雅楽や能楽などを、日本の歴史・政治・宗教との関係から知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
古代の楽器から近現代まで、日本の音楽の変化をたどる。ジャンルを別々に覚えるだけでなく、歴史的な背景を通じて関係を整理できる。
選ぶ前に確認:題名に『ものがたり』とあるが、小説のような読み物ではなく概説書。気軽な逸話集を期待すると硬く感じられる。
評価の理由:日本文化の背景と音楽を結びつけられる。気軽な物語を期待すると硬い。
出版社の紹介増補改訂版 音楽史を学ぶ―古代ギリシアから現代まで―
編集部の評価:87/100
久保田慶一・上野大輔・小山文加・黒川照美/教育芸術社
音楽史の授業や受験に向け、時代ごとの要点を整理したい人。
内容・選ぶ前の確認
西洋音楽の歴史と、洋楽を取り入れてからの日本の歩みを200項目で学ぶ。社会の変化と音楽の関係を、項目単位で確かめながら読み進められる。
選ぶ前に確認:西洋音楽を中心とした教材で、各地の民族音楽を広く紹介する本ではない。2024年の増補改訂版と旧版を区別して選びたい。
評価の理由:200項目で授業や受験の要点を整理できる。西洋音楽を中心に学ぶ教材。
出版社の紹介歴史を知ればもっと楽しい!西洋音楽の教科書
編集部の評価:84/100
明石潤祐・三宅はるお(監修)/ナツメ社
クラシックからロックやヒップホップまで、ジャンルの歴史を広く見渡したい人。
内容・選ぶ前の確認
クラシックとポピュラー音楽の二部構成。作曲家やミュージシャン、代表的な曲をたどり、次に聴いてみたい音楽を探す入口になる。
選ぶ前に確認:ポピュラー音楽の比重が大きく、クラシックやジャズの詳しい通史には向かない。年代・人物説明の誤りを指摘する声もあり、学習用の年表を作る際は専門資料も参照したい。
評価の理由:ポピュラー音楽まで視野を広げられる。詳しい通史や厳密な年代確認は別資料で補いたい。
出版社の紹介選ぶときのポイント
扱う地域の広さ
目次に出てくる国や地域を見て、地域横断の概説か特定地域を詳しく扱う本かを比べます。
古典と現代の配分
目次や年代の区切りを見て、伝統・古典音楽と近現代の音楽がどう扱われるかを比べます。
音源案内の有無
音源がどの曲や演奏例に対応するかと利用方法を確認し、音源のない本は譜例や作品名で音を想像できるかを見ます。
購入前の確認
- 目次で地域の偏りを確認する
- 固有名詞索引があるか見る
- 紹介音源へのリンク期限を確かめる