映画史の入門書
おすすめの本
7冊
新版 ハリウッド100年史講義
編集部の評価:92/100
北野圭介/平凡社
アメリカ映画を、作品だけでなく映画会社や観客の歴史から理解したい人。
内容・選ぶ前の確認
映画を作る側・上映する側・観る側の関係を軸に、ハリウッドの成立からデジタル化までをたどる。作品と産業の変化を合わせて読める。
選ぶ前に確認:個々の名作を詳しく紹介する本ではない。産業の変化と作品の質の関係がわかりにくいと感じる読者もいる。2017年刊。
評価の理由:作品と産業の両方からハリウッドの変化を追えます。個々の作品の鑑賞ガイドとしては説明が限られます。
書誌情報日本映画史110年
編集部の評価:92/100
四方田犬彦/集英社
日本映画の流れを、社会やアジアとの関係も含めてつかみたい人。
内容・選ぶ前の確認
活動写真からデジタル化へ至る日本映画を、監督・作品・産業・社会の変化とともに概観する。次に観る過去の作品を見つける手がかりにもなる。
選ぶ前に確認:情報が凝縮され、未見の古い映画が多い人には作品を想像しにくい部分がある。2014年刊なので近年の動向は別に補いたい。
評価の理由:日本映画と社会の関係をコンパクトに学べます。古い作品の鑑賞経験があるほど理解を深めやすい本です。
出版社の紹介映画ビジネス
編集部の評価:89/100
和田隆/クロスメディア・パブリッシング
映画が作られ、宣伝され、映画館や配信に届くまでを知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
製作・配給・興行の仕組みから映画史へ進む。作品の鑑賞だけでなく、映画産業の変化や仕事にも関心がある人の入口になる。
選ぶ前に確認:映画史だけの通史ではない。業界用語と文章での説明が多く、図解中心の入門を求める人にはやや読みづらい。
評価の理由:映画が観客に届く仕組みを広く学べます。通史や図解だけを求める用途には合いにくい構成です。
出版社の紹介映画史を学ぶ クリティカル・ワーズ[新装増補版]
編集部の評価:89/100
村山匡一郎 編/フィルムアート社
映画史の人物や運動、技術の用語を年代と結びつけて整理したい人。
内容・選ぶ前の確認
映画前史から2010年代初頭までの重要語を年代別にまとめた事典。通読しながら流れをつかみ、鑑賞や授業で出会った言葉を調べる用途にも使える。
選ぶ前に確認:人名も年代別に配置されるため、特定の人物を探すには索引を使いたい。2013年刊で、その後の動向は別に補う必要がある。
評価の理由:映画史の重要語を年代に沿って整理できます。特定項目の検索や近年の動向には補助資料があると便利です。
出版社の紹介増補改訂版 Film Analysis 映画分析入門
編集部の評価:86/100
マイケル・ライアン、メリッサ・レノス 著/田畑暁生 訳/フィルムアート社
名作の構図や編集、社会背景を言葉で説明できるようになりたい人。
内容・選ぶ前の確認
画面の技法、作品の精読、批評の視点を順に学ぶ。カラー図版と具体的な作品分析を使い、映画史の名作を深く観るための足場を作る。
選ぶ前に確認:年代順の通史ではなく分析の教科書。作品の筋や重要な場面に触れるため、気になる映画は先に観ておきたい。
評価の理由:図版と作品の精読で映画分析を学べます。年代順の映画史ではなく、作品を観た後に読む使い方に向きます。
出版社の紹介サメ映画 ビジュアル大全
編集部の評価:85/100
アレクシ・プレヴォ、クロード・ガイヤール、フレッド・ピッツォフェラート 著/知的風ハット 監修/原正人 訳/グラフィック社
『ジョーズ』から広がったサメ映画の系譜を、ポスターや宣伝美術で楽しみたい人。
内容・選ぶ前の確認
映画のポスターや映像ソフトなどの図版を通じ、サメ映画の変化をたどる。映画史の中でも特定ジャンルを掘り下げる、視覚資料中心の本。
選ぶ前に確認:映画全般の通史には使えない。小ネタやコラムが多く、作品解説を網羅的に読みたい人とは好みが分かれる。
評価の理由:特定ジャンルの歴史を視覚資料で楽しめます。サメ映画への関心が強い人に適した選択です。
出版社の紹介アメリカ映画史入門
編集部の評価:82/100
杉野健太郎 責任編集・大地真介 副編集・日本映画学会 監修/三修社
観た作品を映画史や社会背景と結びつけたい人。大学のレポートにも。
内容・選ぶ前の確認
時代ごとの監督・作品と、階級、ジェンダー、宗教などの論点からアメリカ映画を読み解く。関心のある項目から参照できる。
選ぶ前に確認:気軽な作品案内より学術的な入門書に近い。文章量が多く、写真を眺めながら映画を選びたい人には向きにくい。
評価の理由:映画を学術的な背景と結びつける資料として充実しています。文章中心で、鑑賞を始めたばかりの人には重めです。
出版社の紹介選ぶときのポイント
対象地域と年代
日本映画、ハリウッド、各国映画のどこを知りたいかで選びます。無声映画から現代までの通史か、一時期を扱う本かも確認します。
作品解説と産業史の比率
作品を観る手掛かりが欲しいなら作品解説、制作や配給の仕組みを知りたいなら産業史を扱う本を選びます。
写真資料の多さ
映像表現を学びたいなら場面写真と解説、制作の背景を知りたいなら撮影風景や資料写真がある本が候補です。
購入前の確認
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