身近な物理を学ぶ本
おすすめの本
8冊
電子を知れば科学がわかる 物質・量子・生命を司る小さな粒子
編集部の評価:91/100
江馬一弘/松下安武/講談社
電気や半導体、化学反応を、電子という共通の視点でつなげて理解したい人。
内容・選ぶ前の確認
電子の発見と性質から量子力学、物質、生命活動までを順に説明。分野ごとに覚えていた知識を結びつけ直す入門書です。
選ぶ前に確認:量子の振る舞いなど、初めての用語を読み返す場面があります。専門的な計算や演習を求める人には物足りない内容です。
評価の理由:電子を軸に物理・化学・生命の知識をつなげられる点を評価。計算を練習する本ではありません。
出版社の紹介「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界
編集部の評価:90/100
佐藤勝彦監修/PHP研究所
相対性理論の概要を、文庫で少しずつ繰り返し読みたい人。
内容・選ぶ前の確認
アインシュタインの生涯や時間の遅れなどを10章に分けて説明。数式を抑え、イラストと図で考え方をつかむ構成です。
選ぶ前に確認:説明がやさしくても、1回で理解できるとは限りません。1998年刊の基礎解説で、近年の観測成果をまとめた本ではありません。
評価の理由:概要と図解を行き来して基礎を読み直せる点を評価。難しい概念は複数回読むつもりで選びます。
出版社の紹介NHK3か月でマスターする アインシュタイン
編集部の評価:88/100
小林晋平/NHK出版
光や時間の不思議を、アインシュタインの発想から学び直したい人。
内容・選ぶ前の確認
12回のテーマで人物像から相対性理論、ブラックホール、量子論へ進む番組テキスト。物理の歴史を交えながら基礎を読み返せます。
選ぶ前に確認:説明を短くまとめたテキストなので、本だけではイメージしにくい箇所があります。31・34・83ページの数値や単位、130ページの図に出版社の訂正があります。
評価の理由:人物と理論を12回に区切って学べる点を評価。説明の省略と数値・図の訂正には注意が必要です。
出版社の紹介図解 眠れなくなるほど面白い 物理の話
編集部の評価:88/100
長澤光晴/日本文芸社
冷蔵庫やGPSなど、身の回りの仕組みを物理から知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
生活にある物や現象の疑問を図と文章で解説。普段使っている道具を題材に、物理を学ぶきっかけを作れます。
選ぶ前に確認:数式も登場します。図だけで完結する本ではないので、分からない用語を調べながら読むつもりで選ぶと合います。
評価の理由:生活の道具から疑問を持てる点を評価。数式や用語を補いながら読むと理解が深まります。
書誌情報文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る
編集部の評価:87/100
松原隆彦/山と溪谷社
身近な光や空の話から、相対性理論や量子論へ読み進めたい人。
内容・選ぶ前の確認
数式を使わず、物理学の考え方と世界の見方を紹介。日常の疑問から小さな粒子や時間の性質へ、扱う範囲が広がります。
選ぶ前に確認:後半の抽象的な話には考える時間が必要です。比喩や量子論の解釈を、実証された事実と同じ意味に受け取らずに読みます。
評価の理由:日常の疑問から現代物理へ進める構成を評価。後半の抽象的な説明は繰り返し読む必要があります。
出版社の紹介物理学とは何だろうか 上
編集部の評価:86/100
朝永振一郎/岩波書店
物理の公式が生まれるまでの考え方や歴史を、じっくり読みたい人。
内容・選ぶ前の確認
天体や運動を捉える試みから熱の研究へ、物理学が形になる過程を説明。結果だけを覚える学習とは違い、研究者の思考をたどれます。
選ぶ前に確認:上巻のみです。後半の熱力学には数式もあり、物理が初めての人には難しい箇所があります。日常の疑問を短く調べる図鑑とは読み方が異なります。
評価の理由:法則が生まれる過程をじっくり考えられる点を評価。熱力学と数式に取り組む準備がある人に向きます。
書誌情報光と物質のふしぎな理論 私の量子電磁力学
編集部の評価:85/100
R.P.ファインマン/釜江常好・大貫昌子訳/岩波書店
物理の入門を読んだ後、光と電子の振る舞いをもう一歩考えてみたい人。
内容・選ぶ前の確認
一般向けの講義をもとに、光の粒子や電子の相互作用を語る本。講師の比喩や語り口を楽しみながら、量子電磁力学の考え方に触れられます。
選ぶ前に確認:文章が平易でも内容は難しく、たとえ話を理解するにも時間がかかります。最初の1冊より、基礎を読んだ後の挑戦に向きます。
評価の理由:講義の語り口を通して量子電磁力学へ挑戦できる点を評価。一般向けでも難度は高めです。
書誌情報図解 身近にあふれる「物理」が3時間でわかる本
編集部の評価:84/100
左巻健男/明日香出版社
家電やスポーツの疑問から、物理への苦手意識をほぐしたい人。
内容・選ぶ前の確認
音や光、電気、人体の動きなどを身近な場面から紹介。公式や計算をほぼ使わず、興味のある話題から読めます。
選ぶ前に確認:短い解説で広く扱うため、なぜそうなるかを深く追うには説明が足りない箇所もあります。書名の3時間は理解に必要な時間の目安にはなりません。
評価の理由:身近な場面から興味を広げられる点を評価。短い説明なので理屈を深く追うには補助資料が必要です。
出版社の紹介選ぶときのポイント
数式の量
式を使って考えたいか、図や文章で仕組みを知りたいかで選びます。数式がある本は、記号の意味と計算の途中が説明されているかを見ます。
扱う物理分野
力や運動、熱、光、電気など、気になる現象から選びます。広い分野を浅く読む本か、一つの分野を深く読む本かも確認します。
実験や図解の多さ
身近な現象を試したいなら実験例、仕組みを追いたいなら力や動きの図がある本が候補です。実験に必要な道具も見ます。
購入前の確認
- 必要な数学知識を確認する
- 図版がカラーか見る
- 参考文献と索引の有無を確かめる