日本の医療制度を学ぶ本
おすすめの本
3冊
日本の医療 増補改訂版 制度と政策
編集部の評価:90/100
島崎謙治/東京大学出版会
医療保険の入門を読み終え、日本の制度ができた背景や改革の論点を深く学びたい人。
内容・選ぶ前の確認
制度の歴史、ドイツ・米国・スウェーデンとの比較、改革の方向性の順で日本の医療を分析。用語を覚えるだけでなく、制度上の課題を考えるための本です。
選ぶ前に確認:558ページの厚い専門書で、気軽な最初の1冊には重めです。2020年刊行時の政策を扱うため、現在の制度や申請の手順を確認する用途とは分けて使います。
評価の理由:歴史と国際比較を通して制度の成り立ちを考えられる点を評価。読み通すにはまとまった時間が必要です。
書誌情報図解即戦力 病院業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
編集部の評価:88/100
三森義夫/技術評論社
病院に関わる仕事を始める前に、医療制度と病院の組織をまとめて知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
病院の職種と部署、医療保険、政策との関係を図解で説明。業界の用語を整理し、医療がどんな仕組みで提供されるかを広くつかめます。
選ぶ前に確認:2023年刊の入門書で、現在の診療報酬を調べる実務書ではありません。専門的に掘り下げるには追加の学習が必要です。88ページに「最新」を「再診」とする正誤表があります。
評価の理由:病院の制度と組織を図解で見渡せる点を評価。専門分野を詳しく学ぶには次の本が必要です。
出版社の紹介医療崩壊の経済学 現代日本医療制度の再検討
編集部の評価:88/100
高久玲音/慶應義塾大学出版会
病床不足や診療報酬などのニュースを、経済学の分析から考えてみたい人。
内容・選ぶ前の確認
医療提供体制、保険、病院への支払いを研究とデータから検討。コロナ禍の病床や救急対応を手がかりに、制度のどこを変えるべきかという著者の議論を追います。
選ぶ前に確認:政策提言を含む本で、著者の結論に賛否があります。誤字や分かりにくい文を指摘する声もあり、平易な用語集から読みたい人には少し重めです。
評価の理由:研究データから制度上の論点を考えられる点を評価。著者の提案と制度の事実を分けて読む必要があります。
出版社の紹介選ぶときのポイント
制度と現場事例の比率
仕組みの全体像を知りたいなら保険や医療機関の役割、現場を知りたいなら患者や職員の事例を扱う本を選びます。
一般向け用語解説
初めてなら、制度上の用語が出るたびに説明される本が読みやすいです。医療職向けの専門書か、一般読者向けかを序文で確認します。
図表の多さ
受診から支払いまでの流れや、機関どうしの関係を図で追える本が候補です。統計表を使う章では、対象年や出典も見ます。
購入前の確認
- 制度改定への対応年を確認する
- 公的資料の出典を見る
- 保険・病院・受診など、知りたい項目を索引で探す