言語学の入門書
おすすめの本
6冊
はじめての言語学
編集部の評価:92/100
黒田龍之助/講談社
専門用語を覚える前に、言語学が何を考える学問なのか知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
外国語や方言の話題を交えながら、言葉にまつわる思い込みをほぐしていく読み物。日本語以外の言語にも関心を広げたいときの入口になります。
選ぶ前に確認:各分野を網羅する教科書ではなく、軽快な読み物です。理論や研究方法を体系的に学ぶには、別の入門書へ進む必要があります。
評価の理由:語り口と具体例で言語学への関心を広げやすい点を評価。体系的な網羅性は控えめです。
出版社の紹介言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学
編集部の評価:92/100
西村義樹・野矢茂樹/中央公論新社
自然な日本語と不自然な日本語の違いを、具体例から考えたい人。
内容・選ぶ前の確認
言語学者と哲学者の対話から、文法と意味の関係、比喩、ものの捉え方を考える本。身近な日本語の例文を手がかりに認知言語学へ入れます。
選ぶ前に確認:認知言語学に焦点を当てた対話で、言語学全体を網羅する教科書ではありません。議論を立ち止まって追いたい人に向きます。
評価の理由:日本語の例と対話で疑問を追える点を評価。認知言語学に焦点を絞った内容です。
書誌情報言語学入門 これから始める人のための入門書
編集部の評価:89/100
佐久間淳一・加藤重広・町田健/研究社
音や文の構造など、言語学の基本分野を順に学びたい人。
内容・選ぶ前の確認
言語学全般の基礎をコンパクトに学べる入門書。各章の問題と巻末の解答で、読むだけでは曖昧になりやすい点を確認できます。
選ぶ前に確認:各分野を深く掘り下げる専門書ではありません。段落冒頭の大きな文字など、紙面のデザインは好みが分かれます。
評価の理由:基本分野を問題付きで学べる点を評価。紙面の読みやすさには好みが分かれます。
書誌情報日本語は「空気」が決める 社会言語学入門
編集部の評価:89/100
石黒圭/光文社
方言や敬語など、相手と場面で変わる言葉の使い方に興味がある人。
内容・選ぶ前の確認
地域、話し手、聞き手、場面などから日本語の使われ方を考える入門書。日常の会話を題材に、言葉と社会の関係へ関心を広げられます。
選ぶ前に確認:会話ですぐ使える決まり文句集ではありません。音声や文の構造より、言葉が使われる社会的な状況を中心に扱います。
評価の理由:身近な会話から社会言語学へ入れる点を評価。言語の構造全般を学ぶ目的には範囲が限られます。
書誌情報言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
編集部の評価:89/100
今井むつみ・秋田喜美/中央公論新社
子どもの言葉の習得や、音と意味のつながりから言語を考えたい人。
内容・選ぶ前の確認
オノマトペを入口に、身体感覚や推論と言語の関係を考える本。言語学と認知科学の視点を行き来しながら、人が言葉を学ぶ過程を読み解きます。
選ぶ前に確認:中盤以降は抽象的な議論が増えます。言語学の全体を整理する教科書や、子どもへの具体的な指導手順を求める用途とは異なります。
評価の理由:具体例から言語獲得の議論へ進む構成を評価。抽象的な箇所はじっくり読む必要があります。
出版社の紹介みんなの言語学入門 日本語と英語の仕組みから未知の言語へ
編集部の評価:86/100
牧秀樹/開拓社
複数の言語の文の仕組みを比べ、自分で分析してみたい人。
内容・選ぶ前の確認
日本語と英語の文構造を学び、韓国語やフランス語などの分析へ進む教材。授業形式の章と課題を通じて、文を組み立てる規則を考えます。
選ぶ前に確認:文の構造が中心で、言語学全分野を紹介する本ではありません。読み流すより、例文と課題に取り組む時間を取りたい人向けです。
評価の理由:課題を通して文構造を分析できる点を評価。文の構造が中心で、自分で考える時間が必要です。
書誌情報選ぶときのポイント
扱う言語の幅
日本語を入口に学びたいか、複数の言語を比べたいかで選びます。知らない言語の例には、発音や意味の説明が付くかを見ます。
理論と例題の配分
考え方を読む本か、音や文を分析する問題を解く本かで選びます。例題を使う本は、結論に至る考え方が解説されているかを見ます。
専門用語の難易度
音、単語、文などの基本から順に説明する本は初めてでも追いやすいです。専門用語や記号を後から調べられる索引も確認します。
購入前の確認
- 予備知識の説明を確認する
- 練習問題の有無を見る
- 用語索引と参考文献を確かめる