調査と研究の進め方を学ぶ本
おすすめの本
12冊
卒論・修論研究の攻略本 有意義な研究室生活を送るための実践ガイド
編集部の評価:93/100
石原尚/森北出版
研究室に入ったばかりで、テーマ決めから論文までの進め方が分からない学生。
内容・選ぶ前の確認
研究を冒険ゲームにたとえ、計画から準備、実行、発表へ進む方法を図解。ワークシートで自分の研究を整理しながら取り組めます。
選ぶ前に確認:ゲームの比喩や親しみのある文体は好みが分かれます。すでに研究経験がある人には基本的すぎる箇所もあります。
評価の理由:図とワークシートで最初の研究に取り組める点を評価。ゲームの比喩や文体は好みが分かれます。
出版社の紹介研究の育て方 ゴールとプロセスの「見える化」
編集部の評価:92/100
近藤克則/医学書院
初めて研究に取り組み、テーマから計画・発表までの見通しを持ちたい人。
内容・選ぶ前の確認
研究の考え方、計画、論文や発表などを1冊で案内。用語の説明と具体例を交え、研究全体の流れを学べます。
選ぶ前に確認:医療分野の経験が基盤です。研究経験者には基本的すぎる場合があり、計画どおり進まないときの細かな対処までは扱いません。コラムで本文が分かれる箇所があります。
評価の理由:テーマから論文まで研究全体の流れを学べる点を評価。経験者向けの細かな対処法は限定的です。
出版社の紹介まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書
編集部の評価:92/100
阿部幸大/光文社
人文系の論文で、主張と根拠を筋の通った文章に組み立てたい人。
内容・選ぶ前の確認
原理・実践・発展・演習の順で、主張の立て方、引用と批判、段落の組み立てを学習。自分の原稿を直しながら読む使い方に向きます。
選ぶ前に確認:人文学の論文が中心です。独特の用語や論文観があるため、初めて学ぶ場合は基本的な論文入門書も併読すると整理しやすくなります。
評価の理由:主張と段落を組み立てる練習の具体性を評価。人文学の論文観を中心に据えた本として選びます。
出版社の紹介リサーチ・クエスチョンとは何か?
編集部の評価:92/100
佐藤郁哉/筑摩書房
卒論や修論で、調べたいことを答えられる問いに絞り込みたい人。
内容・選ぶ前の確認
問いを最初に固定せず、調査と分析の往復で育てる考え方を解説。何を知りたいか、何のために問うか、実行できるかを順に整理します。
選ぶ前に確認:社会調査や質的研究を背景にした内容です。後半は抽象的な議論が増え、すぐ使える質問の例だけを探す用途には向きません。
評価の理由:問いを調査とともに絞り直せるようになる点を評価。後半の抽象的な議論には読み返しが必要です。
出版社の紹介最新版 論文の教室 レポートから卒論まで
編集部の評価:92/100
戸田山和久/NHK出版
大学のレポートを初めて書くときに、問い・主張・論証の基本を学びたい人。
内容・選ぶ前の確認
学生と先生の対話で、アウトラインから文章、仕上げまでを説明。提出前のチェックリストや文献探しの方法もまとめています。
選ぶ前に確認:会話のユーモアや軽い語り口は好みが分かれます。卒論や投稿論文の細かな形式は、所属先や指導教員の決まりと合わせて使います。
評価の理由:問いと主張、論証を結びつけて初めての原稿を作れる点を評価。会話形式の軽い語り口は好みが分かれます。
出版社の紹介基礎からわかる 論文の書き方
編集部の評価:91/100
小熊英二/講談社
論文とは何かから理解し、主題や調査の設計をしっかり考えたい人。
内容・選ぶ前の確認
大学の授業をもとに、論文の目的、先行研究、調査設計、構成、注記や要約までを解説。型を使う理由も含めて学べます。
選ぶ前に確認:480ページの厚い新書です。句読点や語句を直す文章術より、研究の考え方と論文の構成が中心なので、短時間で推敲だけを済ませたい用途には向きません。
評価の理由:調査設計から論文の構成まで理由とともに学べる点を評価。短い文章術の手引きではなく、腰を据えて読む本です。
出版社の紹介質的研究法マッピング 特徴をつかみ、活用するために
編集部の評価:90/100
サトウタツヤ/春日秀朗/神崎真実編/新曜社
似た名前の質的研究法の違いが分からず、自分に合う方法を選びたい人。
内容・選ぶ前の確認
質的研究の手法を観点ごとに整理し、特徴や関連を比較。インタビューや観察、研究倫理などの基礎も紹介します。
選ぶ前に確認:多くの方法を見渡すための本なので、選んだ手法の詳しい実施手順は専門書で補います。分類は本書が提案する整理の仕方です。
評価の理由:似た手法を比較して選べる点を評価。実際に使う方法は専門書でさらに学びます。
書誌情報インタビュー調査法入門 質的調査実習の工夫と実践
編集部の評価:90/100
山口富子編著/ミネルヴァ書房
インタビュー調査を計画し、聞き取りから分析・論文まで進めたい人。
内容・選ぶ前の確認
テーマの決定、依頼状や質問の準備、記録、分析、執筆を順に解説。実践例とワークシートで調査の段取りを考えられます。
選ぶ前に確認:冒頭の概念説明を難しく感じる場合があります。雑談や取材の質問集ではなく、質的社会調査としての設計を学ぶ本です。
評価の理由:聞き取りの準備から分析・執筆まで見渡せる点を評価。概念説明の難しさには個人差があります。
書誌情報質的データ分析法 原理・方法・実践
編集部の評価:90/100
佐藤郁哉/新曜社
インタビューなどの記録を集めた後、分析して論文にまとめる方法を学びたい人。
内容・選ぶ前の確認
質的データの扱いと分析の流れを、悪い例や実践例を交えて説明。自己流のまとめ方を見直し、記述の根拠を考えるために使えます。
選ぶ前に確認:丁寧に分析するには時間と作業量が必要です。2008年刊のため、紹介される分析ソフトの操作や現行機能は別途確認して使います。
評価の理由:集めたデータを根拠ある記述へ変える方法を学べる点を評価。実践にはまとまった分析作業が必要です。
書誌情報社会科学の考え方 認識論、リサーチ・デザイン、手法
編集部の評価:89/100
野村康/名古屋大学出版会
社会科学の分野を横断し、研究方法の背景にある考え方まで学びたい人。
内容・選ぶ前の確認
認識論を入口に、研究の設計と手法を整理。政治学や社会学などの分野を越えて、研究者の立場の違いと方法のつながりを考えます。
選ぶ前に確認:大学院で研究する人にも向く専門的な内容です。学部選びの簡単なガイドや、読めばすぐ調査できる手順書を求める人には重めです。
評価の理由:研究手法の背景にある立場を体系的に理解できる点を評価。大学院での学びにも向く読み応えがあります。
出版社の紹介知の技法 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト
編集部の評価:88/100
小林康夫/船曳建夫編/東京大学出版会
大学の学びで何を調べ、どう論じるのかを、分野横断の例から知りたい人。
内容・選ぶ前の確認
フィールドワーク、史料、翻訳、統計などのアプローチと、論文・発表の技法を紹介。興味のある章から、学問の方法の違いを学べます。
選ぶ前に確認:1994年刊で、資料集めや機器に関する記述には時代を感じます。冒頭が抽象的で難しいときは、自分の関心に近い章から読むと入りやすくなります。
評価の理由:異なる分野の研究方法に触れられる点を評価。技術の記述には古さがあり、難しい章は後から読む使い方が合います。
書誌情報新版 質的研究入門 〈人間の科学〉のための方法論
編集部の評価:86/100
ウヴェ・フリック/小田博志監訳/春秋社
質的研究を始め、方法や用語を必要に応じて詳しく調べたい人。
内容・選ぶ前の確認
人の経験や社会を調べる質的研究の方法論を広く紹介。研究を進めながら関連する章を引き、手法の位置づけを確認する使い方に向きます。
選ぶ前に確認:分厚く専門的な翻訳書で、用語や事例が難しい箇所があります。気軽に通読する最初の入門書より、研究の手元に置く参考書として選びます。
評価の理由:方法論を広く参照できる点を評価。初学者の気軽な通読より、研究中に調べる使い方に向きます。
書誌情報選ぶときのポイント
人文系と実証系の扱い
文献を読み解く研究か、調査や実験でデータを集める研究かに合わせます。自分が取り組む課題と同じ方法を扱う章があるかを見ます。
演習課題の量
問いを立てる段階から練習したいなら、課題と解説を収めた本が候補です。テーマ決め、資料集め、執筆まで一つの例で追えるかも見ます。
引用規則の詳しさ
レポートに使うなら、引用と要約の違い、出典の書き方を具体例で示す本を選びます。所属先で指定された形式との違いも確認します。
購入前の確認
- 想定する学校段階を確認する
- 参考文献管理の説明を見る
- 研究倫理の章があるか確かめる